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＜ノヴィ・サド市の起源＞
ハプスブルク家による支配が17世紀末に始まると、正教会の信者はドナウ川右岸のペトロヴァラディンに住むことが禁止され、その結果、多くのセルビア人が左岸に移り住むようになりました。そのため、1694年に左岸に新しい町が建設されました。最初は「セルビア人の街」と呼ばれていましたが、後に「ノヴィ・サド」という名称が定着し、1748年には帝国自由都市としての地位を獲得しました。

18世紀から19世紀にかけて、ノヴィ・サドは世界最大のセルビア人のコミュニティのひとつとなりました。1817年には言語学者のヴーク・カラジッチが「世界最大のセルビア人自治体」と称しています。ノヴィ・サドはセルビア人の政治的・文化的な中心地であり、その影響力から「セルビアのアテネ」と称されるようになりました。

第一次世界大戦後、ノヴィ・サドはヴォイヴォディナ地域の一部としてセルビア王国に編入され、1929年の制度改正によりユーゴスラビア王国の一部となりました。1941年にはハンガリー王国に併合されましたが、第二次世界大戦後に再びユーゴスラビアに復帰しました。その後、ユーゴスラビアの崩壊に伴い、ノヴィ・サドはセルビア共和国の一部となりました。

1999年のコソボ紛争中にはNATOによるセルビア空爆が行われ、ノヴィ・サドの橋や施設が破壊され、市民生活に大きな影響を与えました。


参考）Wikipedia：ノヴィ・サド