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＜ブトリントの歴史＞

先史時代
定住が行われた最も古い考古学的証拠は、紀元前10世紀から8世紀の間に遡りますが、一部の主張によれば、紀元前12世紀の居住の証拠があるとされています。

古代ギリシャ時代
ブトリントでの発掘調査は、7世紀のプロトコリントス式の陶器や6世紀のコリントス式やアッティカ式の陶器を産出していますが、先史時代の集落の兆候はありませんでした。ブトリントは、コルフ島海峡へのアクセスや、ギリシャ本土とマグナ・グラエキア（ギリシャと「野蛮人」の世界）の交差点に位置することから、戦略的に重要な位置にありました。このため、ブトリントは、下エピルスの古代港のひとつであり、もうひとつはオンケスモス（現代のサランド）でした。

古代ローマ時代
紀元前228年に、ブトリントはコルフと並んでローマの保護領となりました。紀元前2世紀中頃には、独立国家の中心地となりました。紀元前44年、カエサルはブトリントを入植者のための植民地として指定しました。紀元前31年に、マーク・アントニウスとクレオパトラに対する勝利を収めたローマ皇帝オクタウィアヌスが再びブトリントを植民地とする計画を立てました。この時期、市の規模は倍増し、新しい構造物が建設されました。

ビザンティンおよびスラブ時代
市の壁はおそらく5世紀末に強化されました。550年にオストロゴート族がイオニア海岸を襲撃し、ブトリントを攻撃した可能性があります。6世紀末には、スラブ人の一団がブトリントに到着したとされています。6世紀初頭には、ブトリントの大バシリカが建設されました。他の記念物には、Acropolic Basilica（4世紀）、Triconch Palace（6世紀）、モザイクが施されたバプテスマの場（6世紀）、レイクゲート教会（9世紀）、およびバプテスマ教会（9世紀）が含まれます。ビザンティン当局による植民地化は、レオ6世（886-912）の治世と時期が一致すると考えられます。

ヴェネツィアとオスマン帝国の間
1386年にヴェネツィアの共和国が地域を購入し、その後の戦争でブトリントは荒廃し、アクロポリスは放棄されました。1572年までに、ヴェネツィアとオスマン帝国の間の戦争により、ブトリントは廃墟となりました。1655年と1718年に一時的にオスマン帝国に占領されました。その後、フランス革命戦争中の1797年のカンポ・フォルミオの和約により、ブトリントはフランスの支配下に入りました。

現代のアルバニア
第一次バルカン戦争の終結後の1913年、ブトリントはギリシャに割譲されましたが、イタリアがこの決定に異議を唱え、ロンドン条約でこの地域が新たに創設されたアルバニアに与えられました。これにより、ブトリントは新設されたアルバニア国家の南部国境近くに位置し、主にギリシャ語を話す地域にありました。地元のギリシャ人は激怒し、北エピルス自治共和国を6か月間設立しましたが、それは後にアルバニアに譲渡されました。


参考）Wikipedia：Btrint